屋外用デジタルサイネージとは?設置メリットと導入ポイント完全ガイド
目次
屋外用デジタルサイネージとは?
屋外用デジタルサイネージは、主に店舗の前や公共の場で使用される電子看板です。
高輝度ディスプレイを用いて、昼間の明るい環境でも鮮明に映像を表示できるのが特長です。
防水・防塵の機能を備え、外部の過酷な環境でも安定して稼働します。
屋外用デジタルサイネージの定義
屋外用デジタルサイネージは、電子的な表示装置で、主に広告や案内情報を提供するために使用されます。
防水・防塵性能を持つため、雨や埃から保護され、長期間使用可能です。
高輝度ディスプレイにより、日中の直射日光下でも視認性が高く、遠くからでも鮮明に見えるのが特長です。
屋内用デジタルサイネージとの違い
屋外用デジタルサイネージは、屋内用と比べて耐久性や機能が大きく異なります。
防水・防塵性能の重要性
屋外用デジタルサイネージは、防水・防塵機能が必須です。
雨や風、埃などの外部環境から電子機器を保護するために、IP規格に準拠した製品が多く使用されます。
例えば、IP65やIP66などの規格があり、これによりデバイスが過酷な環境でも安定して稼働します。
高輝度表示の必要性
屋外環境では、直射日光がディスプレイに当たることが多く、高輝度表示が求められます。
一般的に、屋内用の輝度は350~700カンデラですが、屋外用は1,500~3,000カンデラが必要です。
これにより、視認性が確保され、情報を遠くからでも鮮明に表示できます。
温度耐久性の必要性
屋外用デジタルサイネージは、温度変化に対応するための耐久性が重要です。
夏場の高温や冬場の低温にも対応するために、ファンやヒーターが内蔵された製品が多いです。
これにより、デバイスの内部温度を適切に保ち、長期間の使用が可能となります。
屋外用デジタルサイネージの選定時には、防水・防塵性能、高輝度表示、温度耐久性を考慮することが重要です。
これらの特性により、過酷な環境下でも安定して使用でき、高い視認性と耐久性を兼ね備えた効果的な広告ツールとなります。
屋外用デジタルサイネージの主なタイプ
屋外用デジタルサイネージは、多様な環境に対応するために様々なタイプがあります。それぞれのタイプは、設置場所や用途に応じた特性を持っており、最適な選択をすることが重要です。以下に代表的な4つのタイプについて詳しく解説します。
タッチパネル式屋外設置デジタルサイネージ
タッチパネル式屋外設置デジタルサイネージは、高いインタラクティブ性を持つディスプレイです。高輝度(1,500~2,500カンデラ)のタッチパネルを採用し、外光の影響を受けにくく、防塵防水対応の筐体が特徴です。
筐体内の温度は、ファンやヒーターで自動調整され、安定した表示が可能です。タッチされていない時でも情報発信としての役割を果たすため、40インチ以上のサイズが推奨されます。また、強化ガラスで外部からの衝撃にも耐えられる設計がされています。
タッチパネル式は、観光案内や道案内、ショッピングモールでの店舗情報など、利用者が情報を検索する用途に最適です。これにより、ユーザーは簡単に必要な情報を取得することができます。
屋外向け屋内設置デジタルサイネージ
屋外向け屋内設置デジタルサイネージは、屋内に設置されるが、窓ガラス越しに屋外へ向けて設置されるディスプレイです。外光が入る環境でも視認性を確保するために、最低700カンデラの輝度が必要です。直射日光が当たる場合は、2,500カンデラ以上が推奨されます。
ディスプレイとガラスの間に熱がこもらないように近づけて設置し、適切な温度管理が重要です。ケーシングで固定する場合、メンテナンス時の取り外しが容易な設計が求められます。STB等の機器はディスプレイの裏にコンパクトに収納し、メンテナンスをスムーズに行えるようにすることがポイントです。
このタイプのデジタルサイネージは、店舗のショーウィンドウや公共交通機関の案内板として活用され、通行人に対する効果的な情報発信手段となります。
オープンスペース向け屋外デジタルサイネージ
オープンスペース向け屋外デジタルサイネージは、広い空間に設置されることを想定したタイプです。32インチから86インチのディスプレイが一般的で、**高輝度(1,500~2,500カンデラ)**の表示が可能です。防塵防水対応の筐体であり、外部環境に左右されずに安定した表示を実現します。
筐体内の温度は、ファンやヒーターで自動調整され、強化ガラスで衝撃に耐えられる構造が採用されています。このタイプは、広場や公園、イベント会場などでの情報提供や広告表示に適しています。
広告看板用超大型屋外デジタルサイネージ
広告看板用超大型屋外デジタルサイネージは、120インチ以上の超大型ディスプレイを用いた広告表示に最適です。LEDディスプレイが一般的で、高輝度(5,000カンデラ以上)の表示が可能であり、屋外の明るい場所でも視認性が非常に高いです。
設置場所からの距離によってピッチ(画像の細かさ)を調整する必要があり、10メートル離れた場所では10ミリメートル、4メートル離れた場所では3.9ミリメートル以下が推奨されます。設置する壁の強度を事前に確認し、映像コントローラーやSTBなどの周辺機器の格納方法を検討することも重要です。
日中と夜間で明るさが自動調整される機能も搭載されており、広告の効果を最大限に引き出すことができます。ビルの壁面や大型の広告塔に設置され、圧倒的な視覚効果で通行人の目を引きつけます。
屋外用デジタルサイネージ選びのポイント
屋外用デジタルサイネージを選ぶ際には、特定の要件を満たす製品を選ぶことが非常に重要です。これにより、長期間安定した運用が可能になります。以下では、防水・防塵機能、高輝度表示、温度耐久性、クラウド型の利便性について詳しく解説します。
防水・防塵機能
屋外用デジタルサイネージは、雨やほこりにさらされる環境で使用されるため、防水・防塵機能が欠かせません。特に、日本のように四季があり、季節ごとに気候が変わる地域では、耐久性が重要です。防水・防塵性能は、「IPコード」という国際規格で表され、例えばIP55やIP66などがあります。IP55であれば、風雨程度の環境には十分対応できますが、台風などの厳しい条件にはIP66が推奨されます。
防水・防塵性能の比較表
IPコード | 防塵性能 | 防水性能 |
---|---|---|
IP55 | 防塵 | 防水(噴流水) |
IP66 | 完全防塵 | 防水(強い噴流水) |
この表を参考に、設置場所の環境条件に適した製品を選びましょう。
高輝度表示
屋外では、直射日光にさらされるため、ディスプレイの輝度が非常に重要です。輝度は「cd/m²(カンデラ毎平方メートル)」で表され、一般的な屋内用デジタルサイネージでは350~700cd/m²ですが、屋外用では1,500~3,000cd/m²が必要です。これにより、日中の強い日差しの中でも視認性が確保されます。特に、繁華街や駅前など、人目につきやすい場所では、高輝度表示が欠かせません。
高輝度ディスプレイの選定ポイント
- 1,500cd/m²以上の輝度を選ぶこと
- 直射日光が当たる場所では2,500cd/m²以上が望ましい
- 明るさ調整機能がある製品を選ぶと夜間の使用にも対応可能
これらのポイントを考慮して、適切な輝度のディスプレイを選びましょう。
温度耐久性
屋外設置の場合、温度変化への耐久性も重要です。夏の高温や冬の低温に対応できる製品を選ばなければなりません。例えば、夏場の直射日光下ではディスプレイの内部温度が上昇し、故障の原因となります。そのため、冷却ファンやヒーターを内蔵し、温度を自動調節できる製品が推奨されます。また、冬場の寒冷地では、内部が凍結しないような設計が必要です。
温度耐久性の具体例
- 夏:内部温度が上昇しないようにするための冷却システム
- 冬:内部が凍結しないようにするためのヒーター
このように、季節ごとの温度変化に対応できる製品を選ぶことが重要です。
クラウド型の利便性
最後に、クラウド型の利便性についてです。屋外用デジタルサイネージのコンテンツ更新を容易にするために、クラウド型システムが非常に有効です。インターネットを通じて遠隔からコンテンツを更新できるため、現地に出向く手間が省けます。これにより、複数の場所に設置されたサイネージの一括管理が可能となります。
クラウド型システムの利点
- 遠隔からのコンテンツ更新が可能
- 複数設置場所の一括管理が容易
- リアルタイムでの情報更新が可能
クラウド型システムを導入することで、運用の効率化が図れ、常に最新の情報を提供できます。
以上、屋外用デジタルサイネージ選びのポイントについて解説しました。防水・防塵機能、高輝度表示、温度耐久性、クラウド型の利便性を考慮して、最適な製品を選びましょう。
屋外用のデジタルサイネージなら、LED NAGOYAにお任せください!
ここまで屋外用のデジタルサイネージについて解説してまいりました。
LED NAGOYAでは機能性とコストパフォーマンスを実現しております!
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